エカ元素(読み)エカゲンソ

化学辞典 第2版 「エカ元素」の解説

エカ元素
エカゲンソ
eka-element

D.I. Mendeleev(メンデレーエフ)が周期表を提出した当初,まだ発見されていないいくつかの元素に対して与えた仮称.エカはサンスクリット語の数詞の1を意味するが,ある既知の元素のすぐ次の意味に用いられた.たとえば,エカアルミニウムはアルミニウムの下の空位を占めるべき元素と考え,その性質が予言された.これはまもなく発見されたガリウムGaである.同様に,エカホウ素はスカンジウムSc,エカケイ素はゲルマニウムGeに対して与えられた仮称である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android