空位(読み)クウイ

デジタル大辞泉 「空位」の意味・読み・例文・類語

くう‐い〔‐ヰ〕【空位】

ある地位にだれもついていないこと。また、その地位。「会長の座が空位になる」
名ばかりの位。
空いている座席空席
「或る時彼の慈童、君の―を過ぎけるが」〈太平記・一三〉
[類語]空席座席場席ばせき客席定席じょうせき座所居所シート

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精選版 日本国語大辞典 「空位」の意味・読み・例文・類語

くう‐い‥ヰ【空位】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 定められた地位にだれもついていないこと。あいている地位。〔改訂増補哲学字彙(1884)〕
    1. [初出の実例]「今は欠員空位の村長の卓子」(出典:太政官(1915)〈上司小剣〉五)
  3. 名ばかりで、実権実効がない位。
    1. [初出の実例]「久しく日本人の思想中に空位を留めたる『我国』の二字は、漸く喚起せられて其思想に入り」(出典:文明東漸史(1884)〈藤田茂吉〉内篇)
  4. 人がいない座席。空席。
    1. [初出の実例]「或る時彼の慈童、君の空位(クウイ)を過ぎけるが」(出典:太平記(14C後)一三)

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