日本大百科全書(ニッポニカ) 「オクターブの法則」の意味・わかりやすい解説
オクターブの法則
おくたーぶのほうそく
law of octaves
元素の性質の規則性に関する経験則。1865年イギリスのニューランズによってみいだされた。当時知られていた約60の元素を原子量の順に並べていくと、8番目ごとに性質のよく似た元素が繰り返し出現するという法則で、音階とよく似ているということから、このような名称でよばれた。周期律発見の歴史のなかでもとくに重要な一段階である。初め発表されたときはイギリスでまったく認められなかったが、ドイツのマイヤー、ロシアのメンデレーエフの周期表が発表されてから、その意義が認められ、高く評価されるようになった。
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