20世紀西洋人名事典 の解説
エットーレ バスティアニーニ
Ettore Bastianini
1922.9.24 - 1967.1.25
イタリアのバリトン歌手。
シエナー生まれ。
フィレンツでコンティーニに師事し、1945年に「ラ・ボエーム」のコッリーネを歌ってデビューした。バス歌手として出発したが、’51年に「運命の力」のテノールのアリアを歌い、ルチアーナ・ペタリーにバリトンに転向することを勧められ、「椿姫」の父ジェルモンを歌って、バリトンとして再デビュー。その後、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座などでデビューし、世界第一級のバリトン歌手となる。ヴェルディを歌うことに定評があり、様式的な美しさを持った歌唱に高い評価を得た。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報