20世紀西洋人名事典 「エドナオブライエン」の解説
エドナ オブライエン
Edna O’Brien
1932 -
英国の作家。
アイルランド出身。
1960年「田舎娘」を発表。目新しくはないが、みずみずしい自然描写、大胆な性的表現、飛躍した感覚的文体が特色となっている。その後、その続編「みどりの瞳の女」(’62年)、「結婚の幸福に包まれた女」(’64年)で3部作を完成させる。これらの作品は、題名とは裏腹に、ハッピーエンドで終わらず、女の挫折を表現している。「八月は意地悪な月」(’65年)、「異教徒の場所」(’70年)、「夜」(’72年)などの長編集、「愛の対象」(’68年)などの短編集で現代イギリスを代表する作家となる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報