エドワードボンド(英語表記)Edward Bond

現代外国人名録2016 「エドワードボンド」の解説

エドワード ボンド
Edward Bond

職業・肩書
劇作家,演出家

国籍
英国

生年月日
1934年7月18日

出生地
ロンドン

受賞
ジョージ・ディバイン賞〔1968年〕,ジョン・ホワイティング賞〔1968年〕,オビー賞〔1976年〕

経歴
14歳で学校を離れ、工場などに勤めながら戯曲を書く。1962年第1作「法王の結婚」は舞台装置をまったく排して大論争をまき起こした。’65年の「救われて」で注目されたが、赤ん坊投石で殺される場面が物議をかもし、上演中止となった。しかし、これが一つの契機となって英国の検閲制度が廃止され、ピンターらと並んで’60年代の英国演劇を代表する劇作家の一人となる。その後の作品には、松尾芭蕉を主人公とする「奥の細道」(’68年)やシェイクスピアを扱った「リア」(’72年)、「ビンゴ」(’73年)、「女性」(’79年)、「世界」(’80年)、「夏と寓話」(’82年)、「戦争の劇」3部作(’85年)、「オリー牢獄」(’93年)などがあり、人間の暴力性や社会構造の悪を鋭く摘発し、グロテスクなユーモアをたたえた表現と精緻な構想により、現代文明のゆがみを描き続けている。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「エドワードボンド」の解説

エドワード ボンド
Edward Bond


1935.7.18.(1934.説有り) -
英国の劇作家。
ロンドン生まれ。
労働者の出で、工場に勤めながら戯曲を書き、1961年「法王の結婚式」、’65年「救われた」を上演し注目されるが、劇中の暴力場面で上演禁止処分を受ける。社会主義を標榜し、ブレヒトの影響を受け古風なリアリズムを否定、衝撃的な題材で保守的な観客に批判されながらも、現代文明の歪みを描く。ビクトリア女王宮廷を風刺した「早朝」(’68年)は上演中止、他に主人公芭蕉の「奥の細道」(’68年)、「ビンゴ」(’73年)、「夏と寓話」(’82年)等残酷で苦いユーモアの作品が多い。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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