日本歴史地名大系 「エボシガワノ御嶽」の解説 エボシガワノ御嶽えぼしがわのうたき 沖縄県:沖縄島中部西原町我謝村エボシガワノ御嶽[現在地名]西原町我謝我謝(がじや)の集落から北西側、運玉(うんたま)森の麓にある井戸。「琉球国由来記」には「エボシガワノ嶽」とあり、神名を君ガ御水主ガ御水ノ御イベとして、以下のように記されている。古波津(くふあち)(小波津)村の古波津爾也という人物が、農作業をするときに茅の烏帽子を井戸口に置いて水を利用していたことから、この井戸にエボシガーという名称が付いた。あるときこの井戸に天女が降りてきて水浴びしているのを見つけた古波津爾也は天女の衣装を隠して、天女と夫婦になった。だがその後二人の間にできた子供が飛衣は稲束の下にあると歌ったために飛衣のありかが天女に知られ、衣を着た天女は二人の子どもとともに天に上ったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by