20世紀西洋人名事典 の解説
エリーザベト ランゲッサー
Elisabeth Langgässer
1899.2.23 - 1950.7.25
ドイツの詩人,小説家。
ライン・ヘッセン州アルツァイ生まれ。
ダルムシュタットで教職に就き、哲学者と結婚後カトリックに改宗する。1929年以降ベルリンにおいて著作活動を行う。異教的・古典古代的神話の要素や方法を導入した自然叙情詩及び小説によって、カトリック的世界観の中に新しいキリスト教文学の可能性を探るが、’36年「半ユダヤ人」の理由でナチに執筆を禁じられ、強制労働に従事させられる。主な作品に、神学的・歴史的テーマを扱って論議を呼んだ力作「消されぬ封印」(’46年)や「迷路」(’49年)の他、「五感に宿る霊」(’51年)という評論がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報