出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
古くアリストテレスの時代から,外界のいろいろな刺激によって生ずる感覚として視覚,聴覚,味覚,嗅(きゆう)覚,触覚の五つが区別されてきた。これを五感という。この五つの感覚は今日でいう感覚の種に相当するものであるが,感覚の種はこの五つに限られたものではなく,とくに触覚で代表されている皮膚感覚は,触・圧覚,温覚,冷覚,振動感覚などが区別されており,そのほか位置および運動感覚,平衡感覚などが感覚の種とみなされている。第六感という言葉があるが,これは上記の五感に含まれない6番目の感覚の意味で,文献的には,ベルCharles Bell(1826)が筋肉の運動感覚に対して,これを第六感the sixth senseといってはじめ使ったとされている。また身体の一般的感覚cenesthesiaの意味で用いる場合もある。ジャバールE.Javalは1905年に未開人にみられる〈本能的〉ともいうべき探索能力,方向感覚を第六感としている。
→感覚
執筆者:小川 哲朗
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
…このような受容器の相違に基づき感覚は種modalityに類別される。古くから五感といわれた視覚,聴覚,触覚,味覚,嗅覚のみならず,平衡感覚,温覚,冷覚,振動感覚,痛覚なども種である。さらに同じ感覚種内でも個々の受容器の特性の違いから起こる感覚の内容の違いを質qualityという(表1)。…
※「五感」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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