エル・テニエンテ銅山(読み)えるてにえんてどうざん(英語表記)El Tenīente Copper Mine

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エル・テニエンテ銅山」の意味・わかりやすい解説

エル・テニエンテ銅山
えるてにえんてどうざん
El Tenīente Copper Mine

チリの首都サンティアゴの南南東100キロメートルにある銅山。白亜紀末の火成活動に伴う花崗斑岩(かこうはんがん)―石英斑岩中に鉱染した斑岩銅鉱床で、埋蔵鉱量は銅品位1%以上で約16億トン、鉱石黄銅鉱斑銅鉱である。1905年に発見、開発され、ブロックケービング法による坑内採鉱で日産4万トンの粗鉱が出される。選鉱によって銅品位33%以上の精鉱として、近くのカレトーネス製錬所に送られる。

[房村信雄]

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