エレウテリウス(その他表記)Eleutherius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エレウテリウス」の意味・わかりやすい解説

エレウテリウス
Eleutherius

[生]?. ニコポリス
[没]189.5.24. ローマ
ニコポリス出身の第13代教皇(在位 175頃~189)。聖人。初期キリスト教徒の著述家ヘゲシップスによれば,教皇アニケツス(在位 155頃~166頃)の時代にローマ教会の助祭だったという。キリスト教徒に比較的寛容だったローマ皇帝コンモドゥス(在位 177~192)の治世に教皇を務めた。在位中,教会はモンタヌス派をめぐる論争に巻き込まれた。モンタヌス派はアナトリアのキリスト教徒の間で興った運動で,預言者の恍惚状態を通じて新たな霊的啓示が得られると信じた。177年にリヨン地方のキリスト教徒から預言者モンタヌスの教えに対する意見を受け取って以来,エレウテリウスはモンタヌス派の問題に強い関心をもった。モンタヌス派に反対していたことははっきりしているが,論争をどう収めようとしていたのかは知られていない。祝日は 5月26日。

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