ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エロイーズ」の意味・わかりやすい解説
エロイーズ
Héloïse
[没]1164.5.15. ノジャンシュールセーヌ近郊
パリのノートルダム大聖堂参事会員フュルベールの姪。 1118年頃当時の著名な神学者,哲学者 P.アベラールを家庭教師としたが,恋に陥り,両者はひそかに結婚して1男をもうけた。怒ったエロイーズの親族によって両者は引裂かれ,アベラールは去勢された。彼はサン・ドニの修道院に,エロイーズはアルジャントゥイユの女子修道院に入ったが,解散したため,アベラールはパラクレトゥス女子修道院を建ててエロイーズに与え,彼女はそこの院長になった。死後アベラールのかたわらに埋葬された。
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