ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パスカリス3世」の意味・わかりやすい解説
パスカリス3世
パスカリスさんせい
Paschalis III
[没]1168.9.20. ローマ
教皇アレクサンデル3世(在位 1159~81)の対立教皇(在位 1164~68)。本名 Guido Da Crema。神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世(在位 1155~90)によって擁立された 4人の対立教皇のうちの 2人目。元は対立教皇ビクトル4世(在位 1159~64)の支援者だったが 1164年4月に後継者として登位した。フリードリヒ1世に重用された聖職者ライナルト・フォン・ダセルの威光によって教皇に選出されたため,パスカリス3世に忠誠を尽くす者はかぎられていた。1165年に皇帝の命令によってカルル1世(在位 768~814)を列聖(→列福)した。1167年8月,フリードリヒ1世を,妻のベアトリクスとともに,再び神聖ローマ皇帝・皇后として戴冠した。
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