エートシュミット(英語表記)Edschmid, Kasimir

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エートシュミット」の意味・わかりやすい解説

エートシュミット
Edschmid, Kasimir

[生]1890.10.5. ダルムシュタット
[没]1966.8.31. スイス,ブルペラ
ドイツ作家短編小説『6つの河口』 Die sechs Mündungen (1915) ,『疾走する人生』 Das rasende Leben (16) ,評論表現主義文学』 Über den Expressionismus in der Literatur und die neue Dichtung (19) によって,表現主義先駆者とされる。また紀行文にもすぐれ,『アフリカ』 Afrika (30) ,『イタリア』 Italien (35~48) などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エートシュミット」の意味・わかりやすい解説

エートシュミット
えーとしゅみっと
Kasimir Edschmid
(1890―1966)

ドイツの作家。ダルムシュタット生まれ。『六つの河口』(1915)などの短編によって典型的な表現主義の作家となり、評論においても表現主義的立場を主張、擁護した。また『アフリカの素顔』(1951)などの紀行文は、多くの読者を獲得し、ルポルタージュ文学の規範的作品となった。ナチス政権下では執筆禁止。大戦後は旧西ドイツのペンクラブおよび文芸アカデミーの副会長を務めた。

[横塚祥隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android