20世紀西洋人名事典 「エーリヒクライバー」の解説
エーリヒ クライバー
Erich Kleiber
1890.8.5 - 1956.1.27
オーストリアの指揮者。
ウィーン生まれ。
プラハ音楽院、プラハ大学で学ぶ。1912年ダルムシュタット宮廷歌劇場指揮者としてデビュー、デュッセルドルフなどを経て、’23年ベルリン国立歌劇場の音楽総監督。’34年ナチスの文化政策に反対して辞任。’36〜47年まで中南米で活躍後ヨーロッパ楽壇に復帰、’54年再びベルリン国立歌劇場主席指揮者となるが、翌年政治的理由で辞任。言葉のリズムとオペラの演出効果に傑出した才能を示し、オペラの指揮に独特の境地を開拓する。レコード「フィガロの結婚」は名盤で、指揮者カルロス・クライバーは息子である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報