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おさん/茂兵衛 おさん/もへえ

朝日日本歴史人物事典の解説

おさん/茂兵衛

江戸前期の天和年間(1681~84)に京都で起きた姦通事件の男女。京都烏丸通四条下ルの暦商大経師意俊の妻おさんと手代の茂兵衛が,下女たまの手引きで密会,のちに丹波国にかくれたが,天和3(1683)年8月9日召し捕られた。同年9月22日,おさんと茂兵衛は磔,たまは獄門に処せられた。この事件は,井原西鶴浮世草子『好色五人女』でとりあげ,そののち三十三回忌に当たる正徳5(1715)年に近松門左衛門が「大経師昔暦」に脚色,行き違いから心ならずも不義の汚名を受ける貞淑なおさん像が創られた。近松の作をもとにした,溝口健二監督の映画「近松物語」(1954)もある。

(児玉竜一)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

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