日本大百科全書(ニッポニカ) 「オボーリン」の意味・わかりやすい解説 オボーリンおぼーりんЛев Николаевич Оборин/Lev Nikolaevich Oborin(1907―1974) ソ連のピアノ奏者。1927年第1回ショパン国際コンクールで優勝、ソ連の代表的新鋭と目された。38年からダビッド・オイストラフと組んで二重奏を、41年からさらにスビャトスラフ・クヌシェビツキーを加えてピアノ三重奏を始め、室内楽でも活躍。第二次世界大戦後はモスクワ音楽院で教育活動に力を入れ、アシュケナージをはじめ多くの若手を育てた。56年(昭和31)初来日。その演奏はスケールの大きいものではないが、正確で清潔、現代感覚にあふれていた。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例