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ロシアのバイオリン奏者。20世紀を代表する名手の一人。ユダヤ系ロシア人の子としてウクライナのオデッサ(現、オデーサ)に生まれる。1937年イザイ国際コンクールで優勝、国際的に知られたが、まもなく始まった第二次世界大戦のため、西欧諸国での活発な活動は戦後の1950年代まで持ち越された。1955年(昭和30)初来日。L・アウアーの系統を引くバイオリン奏者であったが、技巧重視、情緒偏重のアウアーのスタイルを克服し、安定した技巧のうえに、作品の内容を直截(ちょくせつ)に表出する格調の高いスタイルを築き上げ、後進に大きな影響を及ぼした。バロックからロシアの現代音楽まで、レパートリーの広いことでも有名。晩年は指揮でも活躍した。息子のイーゴリИгорь/Igor'(1931―2021)もバイオリン奏者として知られている。
[岩井宏之]
ソ連邦のバイオリン奏者で,20世紀を代表する名演奏家の一人。オデッサ音楽院を卒業,モスクワ音楽院で教職につく。1935年ビエニアフスキ国際コンクール2位,37年イザイエ国際コンクール1位。第2次世界大戦後,西側諸国で本格的に活躍。55年アメリカと日本をはじめて訪れ,卓越した演奏技巧と豊麗な響きを武器に,スケールの大きい演奏をきかせ,爆発的な人気を博した。バロック音楽から現代音楽まで,広いレパートリーをこなしたことでも有名。ピアノのL.N.オボーリン,チェロのS.N.クヌシェビツキーとオイストラフ・トリオを組み,室内楽にも積極的な姿勢を示した。子息のイーゴリIgor' D.(1931- )も,バイオリン奏者として知られる。
執筆者:岩井 宏之
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