オルトヘリウム

化学辞典 第2版 「オルトヘリウム」の解説

オルトヘリウム
オルトヘリウム
ortho-helium

ヘリウムの2個の電子スピン平行な状態(三重項状態)をいう.逆平行の場合はパラヘリウムである.オルトヘリウムの最低エネルギー状態23S(1s)(2s)は,パラヘリウムの基底状態11S(1s)2の19.72 eV 上にあり,両者間の放射遷移は禁止されているので,23S状態は準安定状態である.したがって,分光学上オルト,パラヘリウムは別種原子のようにふるまう.たとえば,パラヘリウムの示す線スペクトルは一重線であるが,オルトヘリウムの場合は多重線となる.これはオルトヘリウムの各項が三重項状態であることによる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 パウリ 原理

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルトヘリウム」の意味・わかりやすい解説

オルトヘリウム
ortho-helium

中性のヘリウム原子は2個の電子をもつが,これら電子のスピンが同じ向きである三重項状態をオルトヘリウム,スピンが逆向きである一重項状態をパラヘリウムという。両状態の間の遷移を示す弱いスペクトル線が観測されているが,遷移は非常に起りにくく,両者を別種の原子のようにみなすことができる。なお,2個の原子のすべての量子数が同じである状態が見出されないという分光学的事実は,パウリの原理発見を導いた。

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