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準安定状態 じゅんあんていじょうたいmetastable state

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

準安定状態
じゅんあんていじょうたい
metastable state

ある状況,条件における本来の安定状態とは異なる状態に系がかなり長い時間とどまるとき,この状態を準安定状態という。熱現象では過熱状態,過冷却状態,過飽和状態などがその例である。気体,液体,または固体の均一系を静かにゆっくりと加熱または冷却すると転移点をこえても相転移しないで,もとの相のままで準安定に存在する。準安定状態にある系は外部から異物や衝撃を与えると急速に本来の安定状態へ移る。量子現象では,寿命の長い励起状態異性核,準安定な素粒子などが準安定状態の例である。これらは選択則 (→選択規則 ) や相互作用の弱さなどの原因で低いエネルギー準位への遷移が妨げられ,それぞれの現象の時間スケールでかなり長い寿命をもつ準安定状態となっている。

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岩石学辞典の解説

準安定状態

熱力学では,第一種相転移に伴う非常に寿命の長い非平衡状態をいう[長倉ほか : 1998].過飽和溶液の条件の記述に用いる語で,ある与えられた温度および圧力における濃度は,溶質(solute)に分離する確実性が潜在的に高い状態である[Wahlstrom : 1950].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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