オーケン(英語表記)Oken, Lorenz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーケン」の意味・わかりやすい解説

オーケン
Oken, Lorenz

[生]1779.8.1. ボルスバハ
[没]1851.8.11. チューリヒ
ドイツ生物学者,哲学者。医学を学んだのち,イェナ大学教授 (1807) ,チューリヒ大学教授 (32) 。自然哲学に基づく生物学理論を打立てて,あらゆる生命現象は生命力の作用によって起り,しかも生命力を科学的に解明するのは不可能であると説いた。脊椎動物頭蓋骨脊椎骨変形,癒合したものであるとする説を提示し,ゲーテと先取権を争った。主著に『自然哲学教科書』 Lehrbuch der Naturphilosophie (全3巻,09~11) がある。

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百科事典マイペディア 「オーケン」の意味・わかりやすい解説

オーケン

本名Ockenfuss。ドイツの自然哲学者,博物学者。医学を修め,1807年イェーナ大学助教授。その時の就職論文で頭蓋骨も脊椎骨の変化したものであるという頭蓋椎骨説発表。その後政治的論文で職を追われ,1832年以後チューリヒ大学教授。シェリング的自然哲学に基づく生物学の体系を提唱した。
→関連項目ケリカー

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