オーダム(読み)おーだむ(英語表記)Howard Washington Odum

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オーダム」の意味・わかりやすい解説

オーダム
おーだむ
Howard Washington Odum
(1884―1954)

アメリカの社会学者。コロンビア大学のギディングスを中心とするコロンビア学派の一人で、ノース・カロライナ大学教授。文化社会学関心をもち、南部黒人に関する未開拓の研究で業績をあげたが、リージョナリズム(地域主義)の研究でも知られている。文化社会学の体系化を試み、フォークウェイズfolkwaysに対するテクニックウェイズtechnicwaysの概念を提示した。社会学の専門雑誌『社会力』を創刊し、また、アメリカ社会学会の会長も務めた。主著は『アメリカ合衆国南部地方Southern Regions of the United States(1936)、『社会学の理解Understanding Sociology(1947)、『アメリカ社会学』American Sociology(横越英一訳・1955・法政大学出版局)など。

[高橋勇悦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーダム」の意味・わかりやすい解説

オーダム
Odum, Howard Washington

[生]1884.5.24. ジョージア,ベスレヘム
[没]1954.11.8. ノースカロライナ,チャペルヒル
アメリカの社会学者。アメリカ南部の黒人研究リージョナリズム特質をいろいろな角度から明らかにした。 1930年にはアメリカ社会学会の第 20代会長に就任した。主著『社会の理解』 Understanding Society (1947) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android