デジタル大辞泉 「カイザービラ」の意味・読み・例文・類語 カイザービラ(Kaiservilla) オーストリア中部、オーバーエスターライヒ州の町バートイシュルにある新古典主義様式の宮殿。19世紀半ばにフランツ=ヨーゼフ1世と妃エリーザベトの結婚を記念して建造され、夏の離宮として使われた。周囲に英国式庭園が広がる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界の観光地名がわかる事典 「カイザービラ」の解説 カイザービラ【カイザービラ】Kaiservilla オーストリア中央部、風光明媚なザルツカンマーグート地域の町バートイシュル(Bad Ischl)の市街からほど近いところにある、オーストリア帝国の実質的な最後の皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世(1830~1916年)の夏の別荘。この別荘は、同皇帝の母ゾフィーが皇帝とエリーザベトの結婚の祝いとして贈ったもので、以降、皇帝はここを「地上の楽園」と呼ぶほどこよなく愛し、夏の居館として使用した。1914年7月28日、フランツ・ヨーゼフ1世は、この別荘でセルビア王国に対する宣戦布告書に署名した。これが第一次世界大戦の始まりとなった。その翌日、皇帝はこの別荘を去り、首都ウィーンに向かったが、二度とこの別荘を訪れることはできなかった。2年後の1916年、皇帝は86歳で死去した。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報