かくぜん

精選版 日本国語大辞典 「かくぜん」の意味・読み・例文・類語

かく‐ぜんクヮク‥然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 音をたてて、刀で物を裂き割るさま。
    1. [初出の実例]「一丁、刀を鼓して之を屠ふる。手の触るる所、足の履む所、砉然(ばらばら)然、便に因て巧を施す。閑解せざるは無し」(出典江戸繁昌記(1832‐36)初)
    2. [その他の文献]〔荘子‐養生主〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「かくぜん」の読み・字形・画数・意味

然】かく(くわく)ぜん

刀で裂きはずす音。〔荘子、養生主〕丁、惠君の爲に牛を解く。手の觸るるの倚る、足の履む、膝の(かがま)る然、刀を奏(おく)ること然、に中(あた)らざる(な)し。桑林に合し、乃ち經首の會に中る。

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然】かく(くわく)ぜん

驚きおそれる。〔説苑敬慎〕齊の頃の餘を得て、驕蹇怠傲なり。~四國(晋・魯・衛・曹)相ひ輔けて鞍に戰し、大いに齊の師を敗り、齊の頃(え)、(あしきり)にす。是(ここ)に於て、然として大いにる。

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然】かくぜん

しっかりして動かないさま。確然。〔宋書、陸伝〕上表して士をめて曰く、~廣州の別駕從事嗣、~然として志を守り、聞を求めず。

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然】かくぜん

均一のさま。

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然】かくぜん

明確のさま。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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