カタストローフ

精選版 日本国語大辞典 「カタストローフ」の意味・読み・例文・類語

カタストローフ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] catastrophe )
  2. カタストロフィー
    1. [初出の実例]「彼の死は、現文壇の中堅作家の殆どすべてを包んでゐる行き詰りの中から生まれた一つの同情すべき良心的なカタストロフであったのである」(出典:文学史的空白時代(1928)〈大宅壮一〉三)
  3. カタストロフィー
    1. [初出の実例]「自分は其長篇のカタストローフをさう書かうとは決めなかった」(出典:和解(1917)〈志賀直哉〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カタストローフ」の意味・わかりやすい解説

カタストローフ
catastrophe

システムの不連続現象を扱う数学理論。たとえば,3次関数 yx3+εx を考えると,ε>0 と ε<0 とで様相が変る。このように,ε=0 を境として質的変化の生じる現象をカタストローフ,あるいは破局破断という。フランスの R.トムはカタストローフの理論によって,自然現象社会現象の質的変動を解析するモデルないしはメタファーを提供することによって,自然科学のみならず,特に社会現象の構造分析のような人文系の諸分野からも注目を浴びた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む