カッスルメーン(読み)カッスルメーン[はくひ](英語表記)Castlemaine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カッスルメーン」の意味・わかりやすい解説

カッスルメーン(伯妃)
カッスルメーン[はくひ]
Castlemaine, Barbara Villiers, Duchess of Cleveland and Countess of

[生]1641
[没]1709.10. チジック
イギリスの貴婦人,国王チャールズ2世愛人清教徒革命に国王派として戦死した2代グランディソン子爵ウィリアム・ビリアーズの娘。 1659年 R.パーマーと結婚し,翌年王政復古直後に宮廷に入り,王の愛を受けた。 61年夫がアイルランドのカッスルメーン伯爵に叙せられて伯爵妃になり,62年王妃カサリン侍女に任じられ,70年クリーブランド婦人公爵に叙せられた。その間王以外にジョン・チャーチル (のちのマールバラ〈公〉 ) や劇作家 W.ウィッチャリーらとも情を通じたが,1670年代なかば王寵はクルーアルに移ったので,77年パリに渡り,85年帰国。 1705年夫の死後再婚したが,相手が重婚のため解消。晩年はチジックで過した。王との間に生れた男子は,それぞれクリーブランド公,グラフトン公,ノーサンバーランド公に叙せられた。

カッスルメーン
Castlemaine

オーストラリア,ビクトリア州中部,メルボルン北西 120kmにある町。 1850年代のゴールドラッシュ時代の代表的な金鉱町で,当時は人口3万に達した。その後周囲の農牧業の発展や馬車製造などに支えられてきたが,現在は農牧産品の集散地および商工業中心地。人口 6812 (1991推計) 。

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