カットオフ条約(読み)カットオフジョウヤク

デジタル大辞泉 「カットオフ条約」の意味・読み・例文・類語

カットオフ‐じょうやく〔‐デウヤク〕【カットオフ条約】

《「核兵器用核分裂性物質生産禁止条約」の通称核兵器用の高濃縮ウランプルトニウムなどの生産を禁止する条約。1993年米国クリントン大統領が提案、1995年ジュネーブ軍縮会議CD)でFMCT特別委員会の設置合意されたが、加盟各国思惑が絡んで中断交渉は進んでいない。FMCT(Fissile Material Cut-off Treaty)。

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共同通信ニュース用語解説 「カットオフ条約」の解説

カットオフ条約

兵器用核分裂性物質生産禁止(カットオフ)条約 高濃縮ウランやプルトニウムといった核兵器の原料となる核物質の生産禁止が目的。ジュネーブ軍縮会議は1995年、条約締結に向けた特別委員会を設置し「効果的に検証できる条約」を目指す基本方針で合意。2004年、当時のブッシュ米政権が自国の軍事施設への査察を嫌って「効果的な検証措置」を盛り込んだ条約への反対表明。その後、09年発足のオバマ米政権がこの方針を転換し条約を容認する立場を打ち出した。しかし、インドとの核戦力バランスを案じるパキスタンが現存する核物質も対象とするよう要求。そのため交渉開始に至らず、今も停滞が続いている。

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知恵蔵 「カットオフ条約」の解説

カットオフ条約

「核分裂物質カットオフ条約」のページをご覧ください。


カットオフ条約

兵器用核分裂物質生産停止条約」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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