カナダ改革党(読み)カナダかいかくとう(英語表記)Reform Party of Canada

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カナダ改革党」の意味・わかりやすい解説

カナダ改革党
カナダかいかくとう
Reform Party of Canada

1987年にカナダ,アルバータ州で P.マニングを党首として創設された連邦政党。平原諸州の旧来ポピュリズム,自由企業支持,新保守主義経済思想に加え,小さい政府の実現による連邦歳出赤字の削減,上院改革,ケベック州の特別扱い阻止 (分離承認) ,二言語政策ならびに多文化政策の見直し,縮小などを主張している右派政党。西部諸州の不満を代表する保守政党として勢力を伸ばしている。 1993年 10月の総選挙では二大政党の一つであるカナダ進歩保守党の票を奪い,1988年総選挙の1議席から 52議席に躍進し第3党についた。さらに 1997年6月の総選挙でも 60議席を獲得し野党第1党の地位を得たが,議席はすべてマニトバ州以西の西部州から得たもので,全国政党への脱皮は果せなかった。マニング党首は,アルバータ州でかつて社会信用党党首として政権を維持したアーネスト・マニングの息子。

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