カプリビ(その他表記)Caprivi, Leo, Graf von

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カプリビ」の意味・わかりやすい解説

カプリビ
Caprivi, Leo, Graf von

[生]1831.2.24. ベルリン
[没]1899.2.6. クロッセン近郊スキーレン
ドイツの政治家,軍人。父はプロシア上院議員。 1849年陸軍に入り,普仏戦争では第 10軍団参謀長として戦勲を立てた。 1880年代には一時海軍に勤務したが,その後陸軍に戻り,90~92年ビスマルクを継いで帝国宰相,プロシア首相となった。ロシア,フランスに対する二正面戦争が不可避と考え,91年にドイツ,オーストリア=ハンガリー,イタリアの三国同盟を更新して,両国とイギリスに対する勢力均衡をはかった。ヨーロッパ諸国と一連通商条約を結んだのが,最大の業績といわれる。軍制改革のほか,内政面では,社会主義勢力の増大に対抗するため労働法規,税法,選挙法の改正を行なった。 91年伯爵に叙せられたのを頂点にして,次第にウィルヘルム2世の寵を失い,94年に宰相を辞職した。

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