ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カマユラ族」の意味・わかりやすい解説 カマユラ族カマユラぞくCamayura ブラジルのシング川支流に居住するラテンアメリカインディアンの一民族。トゥピ=グアラニ語族に属する言語を話し,漁労,採集,狩猟,農耕を営む。キャッサバ,トウモロコシ,サツマイモ,豆類をおもな食糧とする。集落はシング川の支流クルエネ川から 3kmほど離れた場所に位置し,それぞれ約 10戸から構成される。一家屋に数家族が住む。男女の分業は明確で,女性は植付けと収穫を,男性は開墾,道具作りを行う。木の実と貝でつくった楽器に合せて仮面舞踊が行われ,また戦闘,漁労,成人式の際に特別の儀式がもたれる。カマユラ族の間には,英雄ケリとカリに関する説話が古くから伝えられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by