カマンベール(英語表記)Camembert

翻訳|Camembert

デジタル大辞泉 「カマンベール」の意味・読み・例文・類語

カマンベール(〈フランス〉camembert)

外側白色カビをつけて熟成させた軟らかいナチュラルチーズ。フランス北西部にあるノルマンディーのカマンベール村の原産

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精選版 日本国語大辞典 「カマンベール」の意味・読み・例文・類語

カマンベール

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] camembert ) フランス産のナチュラルチーズ。白いかびに覆われ、中はクリーム状で、独特の香りがある。ノルマンディー地方、カマンベールの特産
    1. [初出の実例]「彼女はカマムベールを口にはこんで眼を丸くした」(出典:輝ける闇(1968)〈開高健〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「カマンベール」の意味・わかりやすい解説

カマンベール
Camembert

フランス北西部,ノルマンディー地方のオルヌ県小村。人口176(1975)。転じてチーズの名として知られる。牛乳原料とし,表皮が白く,中は黄色がかったクリーム色の,ほどよい香りのする柔らかいチーズで,通常,木の折または紙製の丸い箱に入っている。重さは200~300gくらい。イチョウ形にナイフで切って,皮ごと食べる。脂肪分は40~45%。フランス・チーズの生産高(年産約90万t)の20%を占め,第1位。そのうちの30%が輸出向けで,国内の消費量も23%で第1位。チーズ食用者に最も人気のある,柔らかいチーズの代表格である。カマンベールというチーズの名の語源は,1791年に初めてこのチーズをつくったマリアレルという女性がこの村に住んでいたという伝説にもとづく。ただし,この種のチーズはアンジェロという名で中世以来知られていたし,またアレルは,この村に住んだことがなかったという。
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