カリマタ海峡(読み)カリマタかいきょう(その他表記)Selat Karimata

改訂新版 世界大百科事典 「カリマタ海峡」の意味・わかりやすい解説

カリマタ海峡 (カリマタかいきょう)
Selat Karimata

インドネシア中央部,南シナ海ジャワ海を結ぶ海峡で,ボルネオ島南西岸と,バンカ,ビリトン両島の間にある。ジャワ海東部とマレー半島あるいは中国方面とを往来する船の常用水路である。海峡には多くの小島や礁が分布するため航行は難しく,大船ボルネオ寄りのコースをとる。潮流は一般に強くない。1292年クビライのジャワ遠征艦隊の通った通路としても知られる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カリマタ海峡」の意味・わかりやすい解説

カリマタ海峡
かりまたかいきょう
Selat Karimata

インドネシア西部、カリマンタン(ボルネオ島)とビリトゥン、バンカ両島との間の海峡。南シナ海とジャワ海を結ぶ。水深は全体的に小さく、とくにビリトゥン島沿いには数多くの小島やサンゴ礁がある。このため航路は、比較的水深の大きいカリマンタン沿いが主となる。海流は季節風の影響を大きく受ける。海峡の北東部にはカリマタ島をはじめ約60の島からなるカリマタ諸島が散在する。

[上野福男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリマタ海峡」の意味・わかりやすい解説

カリマタ海峡
カリマタかいきょう
Selat Karimata

インドネシア,ボルネオ島カリマンタン西部とブリトゥン島の間の海峡。ジャワ海と南シナ海とを結ぶ。

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