最新 地学事典 の解説
カルサイト-アラゴナイトもんだい
カルサイト-アラゴナイト問題
calcite-aragonite problem
軟体動物の貝殻などの硬組織は炭酸カルシウムでできており,その結晶多形は方解石(カルサイト)あるいはあられ石(アラゴナイト)がほとんどであるが,生物はこの2つの多形を厳密につくり分けている。生物のこの多形選択の機構は未だ十分に解明されておらず,これを生体鉱物におけるカルサイト-アラゴナイト問題と呼ぶ。核発生における有機基質や,炭酸カルシウムが析出する溶液中の成分(無機イオンやタンパク質などの有機高分子)などが考えられているが,明確な結論はでていない。
執筆者:小暮 敏博
参照項目:硬組織
参照項目:バイオミネラリゼーション
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

