ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルロタ」の意味・わかりやすい解説
カルロタ
Carlota; Joaquina Carlota de Borbón
[没]1830
ポルトガル王ジョアン6世 (温厚王)の妃。スペイン王カルロス4世の娘。フランス軍の侵入により,宮廷とともにブラジルに渡る (1808) 。長男ペドロをブラジル王とし,ブラジルの独立をはかったジョアン6世の政治改革に反対し,次男ドン・ミゲルの反乱 (28~34) を支持したが,鎮定後は捕えられ幽閉された。
カルロタ
Carlota; Marie Charlotte Amélie Augustine Victoire Clémentine Léopoldine
[没]1927.1.19. ブリュッセル
メキシコ皇帝マクシミリアンの妃。ベルギー王レオポルド1世のひとり娘。 1864年ナポレオン3世の援助を受けて夫とともにメキシコへ渡ったが,民衆の反撃を受け,66年単身ヨーロッパへ再援助要請に帰ったが失敗。 67年夫がメキシコ軍に捕えられ銃殺されたとの報に精神を病み,以後長い闘病生活をおくった。
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