改訂新版 世界大百科事典 「カロカガティア」の意味・わかりやすい解説
カロカガティア
kalokagathia
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…この遊びや労働と結びついたインフォーマルな芸術教育では,技術の修練と美意識の発達が不可分のものとして獲得されていった。古代ギリシア人にとって善と美とは原理的に同一のものと考えられ,それによって心身の調和のとれた理想的人間の形成をめざすカロカガティアkalokagathiaの思想による美的教育の考えがながくヨーロッパの精神形成史の底流をなしてきた。知育,徳育,体育とならんで美育という人間形成のしかたが昔から存在したように,教育課程全体を貫く編成原理として芸術が教育の基礎にならなければならないとする〈芸術による教育〉の思想などはこれであり,イギリスのH.リードらに代表される。…
…それは今日の言葉でいえば,個人や国家共同体の,精神的主体性の〈よさ〉が求められたということである。〈よさ〉とは,あるべき姿,すなわち善美であること(カロカガティア)であるが,プラトンにおいて,善や美は,〈イデアidea〉あるいは〈エイドスeidos〉とせられた。イデアあるいはエイドスとは,ともに〈見るidein〉という動詞に由来し,〈見られたもの〉を,したがって見られたものの〈かたち(形)〉,あるいは〈すがた(相)〉を意味する。…
※「カロカガティア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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