日本大百科全書(ニッポニカ) 「カワゴケ」の意味・わかりやすい解説 カワゴケかわごけ[学] Fontinalis hypnoides Schw. コケ植物カワゴケ科の1種。流水中や清水のある池などの岩上に生えるため、シミズゴケともいう。茎は長く、30センチメートル以上になることがある。黒緑色で、不規則に枝分れし、葉は3列につくが、ややまばら。卵状披針(ひしん)形で、中央脈はない。北半球の温帯から寒帯にかけて分布し、日本では北海道から本州にかけてみられる。カワゴケ科には2属(カワゴケ属、コシノヤバネゴケ属)があり、日本にはカワゴケのほかに4種がある。[井上 浩] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例