20世紀西洋人名事典 「カールクラウス」の解説
カール クラウス
Karl Kraus
1874 - 1936
オーストリアの批評家,劇作家。
ボヘミア生まれ。
裕福なユダヤ人の家庭に生まれ、反ジャーナリズムの立場から、言葉の退廃現象に着目し、自らの敏感な言語感覚で1899年創刊の個人誌「炉火」によって、痛烈な風刺に満ちた時代批評を36年間にわたって展開。作品は多岐にわたるが、1919年の「人類最後の日々」ではオーストリアの崩壊を仮借のない筆致で描き、ナチスを批判した「ワルプルギスの第三夜」(1922年)は、戦後の’47年に設立されたカール・クラウス協会によって公開された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報