20世紀西洋人名事典 「カールミレス」の解説
カール ミレス
Carl Milles
1875.6.23 - 1955.9.19
米国の彫刻家。
元・王立美術アカデミー教授,元・クランブルク美術アカデミー教授。
オービー(スウェーデン)生まれ。
本名Carl Emil Willhelm Andersson。
パリでロダンの助手となる。1901年ミュンヘンに移りヒルデブラントの理論の影響を受ける。その後スウェーデンに帰国。’29年渡米。’31年クランブルク美術アカデミー教授に招かれ、20年間とどまる。この間’45年米国に帰化。晩年は、スウェーデンで過ごした。建築や庭園と結びついたモニュメンタルなモチーフの力強い形成や自由に様式化された幻想的構想を得意とする。北欧神話に多く題材を求め、幻想的で不可思議な空間彫刻の大作が多い。代表作に、「オルフェウス噴水群像」(’36年)、「人間と自然」(’40年)、「人とペガサス」(’49年)などがある。また、彼の作品を中核とする国立彫刻庭園(ミレス園)がストックホルム近郊にある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報