ガス星雲(読み)ガスせいうん(英語表記)gaseous nebula

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガス星雲」の意味・わかりやすい解説

ガス星雲
ガスせいうん
gaseous nebula

雲状の星間ガスで,周辺の恒星の影響で輝いているもの。星形成領域などで高温星(大質量星)の紫外線によって電離してみずから光っているものを電離ガス領域(H II領域),星の晩期に放出されたガスが中心星の光を受けて光っているものを惑星状星雲という。また星間ガス中のちりダスト)が,星の光を反射あるいは散乱して輝いているものを散光星雲または反射星雲と呼ぶ。さらに一般的には暗黒星雲分子雲もガス星雲である。超新星残骸もガス星雲であるが,星の爆発による衝撃波で星間ガスが高温に加熱されて光っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android