ガルスト(読み)Garst,Charles Elias

朝日日本歴史人物事典 「ガルスト」の解説

ガルスト

没年:明治31.12.28(1898)
生年:1853.8.23
プロテスタント・ディサイプルス派の宣教師。米国オハイオ州デイトン生まれ。ウエストポイント陸軍士官学校に学んだが,外国伝道を志し,明治16(1883)年妻ローラと来日。秋田,鶴岡伝道中に東北農民の貧困にふれ,帰米中(明治24~26年)H.ジョージの単税論を研究。再来日後,東京で借地料のみに課税する単税主義を主張,単税太郎と名乗り運動を行った。社会主義運動にも参画,単税制は神の国の義を実現する理想の税制であるとして宣教と経済的実践を一体化した。築地の自宅で死去遺稿に『単税経済学』がある。<参考文献>工藤英一『チャールズ・E・ガルスト研究』

(鵜沼裕子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ガルスト」の解説

ガルスト Garst, Charles Elias

1853-1898 アメリカの宣教師。
1853年8月23日生まれ。デサイプルス派から派遣され,明治16年(1883)来日。秋田を中心に伝道。H.ジョージの単税論に共鳴して,29年東京に単税論研究会を創立。単税太郎と自称城泉太郎(じょう-せんたろう)らの支持をえた。明治31年12月28日東京で死去。45歳。没後に「単税経済学」が刊行された。オハイオ州出身。陸軍士官学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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