キノック(その他表記)Kinnock, Neil, Baron Kinnock of Bedwellty

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キノック」の意味・わかりやすい解説

キノック
Kinnock, Neil, Baron Kinnock of Bedwellty

[生]1942.3.28. トレデガル
イギリスの政治家。労働党党首(1983~92)。フルネーム Neil Gordon Kinnock, Baron Kinnock of Bedwellty in the County of Gwent。炭坑労働者の子として生まれ,カーディフ大学で学んだ。1970年イギリス下院議員に当選。1974~75年,のちに労働党党首となるマイケル・フットの政務秘書官を務め,1978年には労働党全国執行委員会の委員に指名された。1983年10月労働党党首に選出。就任当初は,一方的核軍縮やイギリスからのアメリカ軍基地と核兵器の全面撤退を求める党の政策を支持していたが,1987年の総選挙で保守党に敗れたあと,非現実的と批判されていたそれらの急進的な政策を捨てるよう党を説得した。しかし 1992年の総選挙でも労働党は保守党に敗北,キノックは責任をとって党首を辞任した。1995年下院議員を引退してヨーロッパ委員会のメンバーとなり,1999~2004年副委員長を務めた。2005年,一代貴族に叙せられた。

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