ギブスの自由エネルギー(読み)ギブスノジユウエネルギー

デジタル大辞泉 「ギブスの自由エネルギー」の意味・読み・例文・類語

ギブス‐の‐じゆうエネルギー〔‐ジイウ‐〕【ギブスの自由エネルギー】

熱力学的状態を表す量の一。物質または系のエンタルピーからその絶対温度エントロピーとの積を引いたもので表される。一定圧力の下では、化学反応などの系の自発的変化ギブス自由エネルギー最小とする方向に向かい、その値が極小値をとるとき、系は平衡状態に達する。熱力学ポテンシャル。→自由エネルギー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「ギブスの自由エネルギー」の解説

ギブスの自由エネルギー

 Hをエンタルピー,Tを絶対温度Sをエントロピーとしたとき,GH−TSで与えられるG.閉鎖系で等温等圧条件下では,Gが最小のところで平衡となる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android