ギャンツェ (江孜)
Gyangzê
中国,チベット自治区南部の県,シガツェ(日喀則)地区東部の手工業,農業の中心。人口6万(1994)。清代にはチベットの蔵または後蔵部に属し,バンコル・チョエランのラマ大寺の門前にチベット第3の都会として発達した。20世紀初頭,開口をせまるイギリスとの戦争がおこったが,1904年のチベット・インド条約により終結をみ,市場が設けられ,南のツォモを通じてインド,ブータンとの交易が盛んとなった。イギリスの対チベット工作の拠点とされていた。1960年県がおかれた。
執筆者:駒井 正一
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