日本大百科全書(ニッポニカ) 「クガート」の意味・わかりやすい解説 クガートくがーとXavier Cugat(1900―1990) ラテン音楽の楽団指揮者。スペインのヘロナに生まれる。2歳のとき、一家はキューバのハバナに移住。やがて近所のメーカーからバイオリンをもらったのがきっかけで音楽に親しみ、9歳のときにはすでに映画館の楽団に加わって演奏した。12歳でハバナ国立劇場管弦楽団のバイオリン奏者となる。1915年アメリカへ渡り、いろいろな仕事を経験したのち、29年にラテン・バンドを結成。ダンス感覚にあふれた演奏で映画にも出演して人気を高め、「ルンバの王様」とよばれた。53年(昭和28)初来日。[永田文夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「クガート」の意味・わかりやすい解説 クガート スペイン生れの作曲家でバンド・リーダー。ハバナで育ち,バイオリン奏者となる。1915年渡米,1920年代末にバンドを結成。1930年代にはニューヨークで活躍。1933年以降レコード,映画でも活躍。〈ルンバの王様〉と呼ばれ,ラテン・バンド界の草分け。《マイ・ショール》などが代表作。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報