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ダンスのリズムの一つ。キューバのアフリカ系住民の間に、アクロバットを含むパントマイム的なキコンガ儀礼の踊り「ソン」を起源としておこったもので、1930年代に大衆的な社交ダンスとしてアメリカやヨーロッパに広まった。同時期に、ルンバはジャズの影響を受け、マンボの母体となった。ルンバの音楽的特徴は、クラベスやマラカスなどによって奏される、シンコペーションを含んだ複雑な二拍子のオスティナートで、それはダンスの動きとともに、ポリリズムを生み出すこともある。旋律も同様に、およそ反復的である。踊り手は体をまっすぐにして、クィック・クィック・スローのリズムにあわせて、腰を揺する。
[由比邦子]
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…ヨーロッパで流行したタンゴは〈コンティネンタル・タンゴ〉と呼ばれる。 ラテン・アメリカでは,白人の持ち込んだメロディ,インディオが持つムード,黒人のリズムの3要素が混ざり合い,キューバ起源による〈ルンバ〉を生んだ。これはニューヨーク,パリ,ロンドンに渡り,〈スクエア・ルンバ〉〈キューバン・ルンバ〉として踊られた。…
…また,有名なアメリカのポピュラー・ソング《セント・ルイス・ブルース》の一部にもこのリズムが使われている。1930年代以降に一世を風靡したキューバのルンバ,ブラジルのサンバといったダンス音楽も,このリズムが発展したものといえる。
[アメリカのポピュラー音楽]
アメリカがポピュラー音楽の一つの中心地であることは広く認められているとおりだが,この国はかつて南部に多数の黒人奴隷を抱えていた特殊事情により,先進国型と植民地型の両方のポピュラー音楽をもつこととなる。…
※「ルンバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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