日本大百科全書(ニッポニカ) 「クサウラベニタケ」の意味・わかりやすい解説 クサウラベニタケくさうらべにたけ[学] Rhodophyllus rhodopolius (Fr.) Quél. 担子菌類、マツタケ目イッポンシメジ科の毒キノコ。傘は3~8センチメートル、表面は灰褐色で肉色を帯び、光沢がある。ひだは茎に上生し、初めは白、のちに淡紅色となる。茎は中空で細長く、もろい。胞子は五角形か六角形で、肉色。秋、林内地上に群生する。分布は日本のほか、ヨーロッパ、北アメリカなどと広い。イッポンシメジと同属の毒キノコであり、中毒例もクサウラベニタケのほうが多い。[今関六也][参照項目] | イッポンシメジ キノコのおもな種類(担子菌類)(5)〔… 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クサウラベニタケ」の意味・わかりやすい解説 クサウラベニタケ(臭裏紅茸)クサウラベニタケRhodophyllus rhodopolius 担子菌類マツタケ目イッポンシメジタケ科のキノコ。夏秋の頃,林地の地面にまばらに生じる。傘は初め鐘形ないし円錐形,のちに平らに開くが中央はやや盛上がる。径3~8cm,表面は淡灰色。裏面のひだは初め白色,のちに桃色。胞子紋は桃色。有毒。北海道より本州にかけて産し,北アメリカ,ヨーロッパ,小アジアにも分布する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報