クスコ市街(読み)クスコしがい

世界遺産詳解 「クスコ市街」の解説

クスコしがい【クスコ市街】

1983年に登録されたペルーの世界遺産(文化遺産)で、首都リマの南東アンデス山脈に位置し、11~12世紀頃に建設された都市。太陽神を崇拝したインカ帝国の首都で、周辺に総延長4万kmに及ぶといわれる幅約6mのインカ道を張り巡らせ、地方と連絡を取っていた。クスコは繁栄したが、1533年、スペインの植民地となって町は破壊された。その遺物はインカの様式とスペインの様式が融合した建造物で、町は独特の雰囲気を醸し出している。インカ時代の石の壁やケンコー遺跡、サクサイワマン遺跡、タンボマチャイ遺跡、サント・ドミンゴ修道院、ラ・コンパニーア聖堂などがある。◇英名はCity of Cuzco。クスコとはケチュア語で「へそ」の意。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android