クラルテ運動(読み)クラルテウンドウ(その他表記)Clarté

デジタル大辞泉 「クラルテ運動」の意味・読み・例文・類語

クラルテ‐うんどう【クラルテ運動】

バルビュス第一次大戦の従軍経験から立ち上げた国際的な平和・反戦運動日本からは小牧近江らが参加、のちに同運動の思想を反映した「種撒く人」誌を創刊。→クラルテ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラルテ運動」の意味・わかりやすい解説

クラルテ運動
クラルテうんどう
Clarté

第1次世界大戦の反省から,人間が理性的になり国際理解を深めれば不幸な戦争は回避しうるとする作家の H.バルビュスらが始めた運動。クラルテはフランス語で光明,明晰の意。バルビュスは 1916年に『砲火』,19年に『クラルテ』などの反戦,平和をうたった作品を発表,次いで雑誌『クラルテ』を発行し人々に呼びかけた。 R.ロラン,A.フランス,M.ゴーリキー,G.デュアメル,J.ロマン,U.シンクレア,H.マン,G.B.ショーらが参加し知識人の思想インターナショナルを形成した。運動は 1920年代なかばには下火となったが,30年代フランスにファシズムの波が押寄せると,アムステルダム=プレイエル運動などに引継がれていった。

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