20世紀西洋人名事典 「クリストファーフライ」の解説
クリストファー フライ
Christopher Fry
1907.12.18 -
英国の劇作家。
ブリストル生まれ。
本名ハリス〈Harris〉。
学生時代から詩や、韻文劇を書いていた。卒業後、地方劇団に参加。喜劇「不死鳥はまたも」(1946年)でデビューし、好評を得た。この作品は、詩劇流行のきっかけを作った。代表作「季節喜劇」四部作は「焚刑をまぬかれた女」(’48年)は春、「観測されたビーナス」(’50年)が秋、「闇も明るく」(54年)が冬、「太陽の庭」(’70年)が夏と季節の雰囲気で、光景や性格を統一している。T.S.エリオットとともに50年代のイギリス詩劇復活運動に貢献し、戦後イギリス演劇の主流の座を守り続けた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報