クリトリア(読み)くりとりあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クリトリア」の意味・わかりやすい解説

クリトリア
くりとりあ
[学] Clitoria

マメ科(APG分類:マメ科)チョウマメ属の総称熱帯から亜熱帯に広く分布し40種ほどが知られる。よく栽培されるチョウマメ(蝶豆)butterfly pea/C. ternatea L.は原産地は熱帯アジアらしく、熱帯から亜熱帯で広く栽培される。つる性の多年草であるが、日本では一年草として扱う。茎は垣根などに絡ませると夏の日中よく開花する。葉は5~9枚の小葉からなる羽状複葉。8~9月、葉腋(ようえき)に径3~3.5センチメートルの花をつける。花は青色の旗弁が大きく皿状に広がり、周辺は外側に反り、基部は白く筒状の萼(がく)に包まれる。台湾ではヒツジがよく食べるのでヒツジマメ(羊豆)というが、インゲンマメのように若い莢(さや)を煮て食べることができる。種子は20~25℃の高温で発芽し、土質は選ばないが高温でよく育つ。移植を嫌う。

[山口美智子 2019年10月18日]

 花は食用となる。また、花や花の絞り汁を加えて、米、料理、飲み物に青い色をつける。

[編集部 2019年10月18日]


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